産業カウンセラーになるには

カウンセリングの理論と技法

カウンセリングの理論と技法

カウンセリングでは、理論と技法によって、
治療が進められます。
どのような理論や技法を使うのか、
或いは組み合わせるのかはカウンセラーによってさまざまですが、
理論や技法は100を超えるといわれています。

 

来談者中心療法(クライエント中心療法)

 

来談者中心療法(クライエント中心療法)とは、
クライエントの話をよく聴き、
ありのままの人間として、クライエントに正直に関わること、
自分の価値観などに捉われず、
クライエントの内面に共感すること、
クライエントと共に理解する姿勢をとることに徹します。

 

そうすることによって、
カウンセラーの賢明さや知識を振り回さなくても、
クライエントの中に成長や変化が起こってくるというものです。

 

1940年代に、アメリカの臨床心理学者、
カール・ロジャースが創始した方法で、
「パーソンセンタード・アプローチ」とも呼ばれています。

 

日本でも、1940年代から導入された
クライエントに無条件の肯定的な関心を持つこと、
共感的に理解することを大切にしたカウンセリング法です。

 

遊戯療法

 

遊戯療法は、プライセラピーとも呼ばれます。
カウンセリングをしても、
自分の心の状態を言語でうまく表現することが不十分なクライエント、
主に子どもに対して行われます。

 

絵や言葉遊び、音楽、箱庭等の遊びを取り入れながら、
クライエントが表現する内的世界を読み取り、
治療を進めていくものです。

 

遊戯療法では、子どもは自由に遊ぶだけなので、
「療法」といっても、恐怖感なく行うことができます。

 

ゲシュタルト療法

 

ゲシュタルト療法とは、解決していない問題や悩みに対し、
再体験をすることによって、
「今ここで」の「気づき」を得ようとするものです。

 

そして、「今、ここにいる自分を実感したとき、
自分に責任を持って、自分らしく生きることができる。」
という考え方です。

 

精神分析医フリッツ・パールズと
ゲシュタルト心理学者ローラ・パールズらによって創始された
診療療法で、ヒトの外部の世界を寄せ集めるのではなく、
意味のあるひとつのまとまった全体像として認識すると考えるものです。

 

つまり、心と身体は一体であるという視点で、
言葉だけでなく、非言動的な表現も重視し、
その人を深く全体的に理解しようとする姿勢で
カウンセリングを行います。

 

行動療法

 

行動療法とは、行動に働きかけて、
実際に身体を使う治療法です。

 

心理学の基礎理論である「学習理論」に基づいて、
クライエントが後天的に身につけた誤った学習を
正しい学習に切り替えるように訓練を行います。

 

そうすることによって、問題となる行動を
解消しようとするものです。

 

 

心理劇(サイコドラマ)

 

心理劇は、シナリオのない即興劇という形で劇を演じるものです。

 

10名前後のグループで行い、
自分を表現することで自己洞察力を高めます。

 

心理劇(サイコドラマ)を行うことにより、
自己理解につながり、心の治療に結びつくことを期待します。

 

家族療法

 

家族療法とは、家族のコミュニケーションのあり方や様式、
内容や構造を丸ごと変える事によって、
変化への援助を行おうとするものです。

 

家族療法では、クライエント自身だけでなく、
その背景にいる家族との関係も含め、
治療を進めていきます。

 

交流分析

 

交流分析とは、Transactional Analysisといい、
TAと略します。

 

交流分析の創始者は、アメリカの精神科医、
エリック・バーンで、
エリック・バーンは、自立した人間としての定義を、
「自己理解と気づき」をあげています。

 

交流分析は、
行動パターンから人間を理解しようとするもので、
「構造分析」、「交流パターン分析」、
「ゲーム分析」、「脚本分析」の4つの理論から成り立ち、
交流分析を進めることによってセルフコントロールを身につけ、
最終的に「人間関係を楽しく営むことができる自立した人間」をめざします。

 

箱庭療法

 

箱庭療法とは、砂の入った箱の中に
ミニチュアを並べることにより、
言葉ではつたえられない内面世界を表現するものです。

 

箱庭療法によって、自分の心の奥深くにある世界を表現し、
それを自分の目で確認することにより、
症状を消失させたり、
対人関係を改善させたりする効果が期待できます。

 

森田療法

 

森田療法は、昭和初期に森田正馬医師によって創始され、
その後継者の高良医師達によって発展した精神療法です。

 

森田療法といえば、「あるがまま」という言葉で有名です。

 

森田療法では不安を「あるがまま」に受け入れながら、
自分らしい生き方を実現することを目指しています。

 

入院し、さまざまな体験をすることによって、
不安や悩みを受け入れながら、
症状への「とらわれ」から離れることができるようになり、
生きる意欲が生かされてくるようになります。

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